「沈黙は金である」とか「口は災いのもとである」・・・
このような言葉を信じ込んで、言うべきときに黙っていると、ますます屈辱感・劣等感・恐怖が高まってくることがあります。
けんかのあと味はあまりよいものではないですが、沈黙を守ったためにいつまでも後悔するよりはまだましです。
むかし私は受刑者のカウンセリングをした時期があります。
ある受刑者がいうのに、人の家に泥棒に入るとき(自己主張に相当する行為)はこわくない。
逃げまわっているときの方がこわい、と。
私の経験では団交のとき、受けて立つより攻める方がずっと楽です。
つまり攻撃性の外向化は、不安・恐怖を一時的にせよ吹き飛ばしてくれます。
・・・そのことを生活の智慧で知っているがゆえに、小心者、憶病者ほどよく怒鳴るのです。
怒鳴ることによって不安・恐怖を克服しようとしているのです。
・・・ということはやたらに部下や妻子に当たり散らす上司はよほどの小心者・憶病者ではないかという推論がなりたちます。
これは好ましくないいばり方ですね。